公益財団法人 新潟県スポーツ協会

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公益財団法人新潟県スポーツ振興米山稔財団「米山稔賞」を冨樫英樹氏(開志国際高等学校男子バスケットボール部監督)に授与しました

新潟県スポーツ振興米山稔財団(理事長 米山英明)は、県内のスポーツの普及や振興に関して多大な貢献のあった個人及び団体を表彰する「米山稔賞」の2022年度表彰式を2023525日に長岡グランドホテルで実施し、受賞者として、開志国際高等学校男子バスケットボール部監督の富樫英樹氏を表彰いたしました。

富樫氏は、1988年から新潟県公立中学校教員として26年間、バスケットボールの指導に情熱を注がれ、この間に多くの輝かしい戦歴を残されました。今日まで新潟県バスケットボール中学校の部で全国制覇をしているのは、新潟市立東石山中学校、新潟市立鳥屋野中学校、新潟市立白新中学校、新発田市立本丸中学校の4校ですが、このうち富樫氏が指導された新発田市立本丸中学校の2008年、2010年の2度の全国制覇は、ひときわ大きな快挙として歴史に残っています。また、当時中心選手の一人だったご子息の富樫勇樹選手は、2020東京オリンピック代表選手としてチームを牽引、今現在もプロバスケットボールリーグBリーグを代表するスター選手として活躍中です。

2014年には、中学校から高等学校へと指導・活躍の場を移し、胎内市に開学した開志国際高等学校男子バスケットボール部の監督に就任。わずか2年後の2016年にチームをインターハイベスト8に導き、更に2年後の2018年にはインターハイ優勝を成し遂げられました。中学校と高等学校の両方で全国制覇した指導者としては、バスケットボール男子の部では富樫氏が初めてであり、新潟県の全競技のチームスポーツにおいても他に例がありません。

2022年には、高校生バスケットボール最高峰の大会である「ウィンターカップ」で開志国際高等学校が初優勝、各メディアで中継された決勝戦が話題となりました。これらの功績のみならず、永年にわたる富樫氏の活躍は、新潟県スポーツ振興米山稔財団の目的とする競技の普及・振興に関して貢献のあった個人及び団体に対する表彰に値すると認められ、2022年度米山稔賞の受賞となりました。表彰式には新潟県バスケットボール協会より本間修一副会長兼専務理事をはじめとする関係者28名が出席し、富樫英樹氏へトロフィーと表彰金目録が授与されました。

  • 富樫英樹氏コメント

「本日はこのような素晴らしい表彰式を開いていただきありがとうございました。51歳の時に、それまでの中学校教師を辞め、高等学校の指導に移りました。自分の夢・目標にまだまだ向かっていきたいという思いがあったからです。今、61歳になったばかりですが、まさかこの年齢でこのような賞をいただいて、皆様から祝福されるとは夢にも思っていなかったので、うれしさと驚きでいっぱいです。推薦していただいた新潟県バスケットボール協会の本間副会長はじめ、関係者の皆様には感謝します。これらかも頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願い致します」

 

  • 本間修一新潟県バスケットボール協会副会長兼専務理事コメント

「本日は、素晴らしい会場で私達が推薦した、開志国際高等学校の富樫英樹先生を選んでいただきありがとうございます。ずば抜けた指導力と突破力、どんなチームでもどんな状況でも素晴らしい人間力と経験が、このような賞をいただくのにふさわしいと判断していただいたと思っています。

新潟県バスケットボール協会としては、高等学校最高峰の大会であるウィンターカップ優勝の快挙により、今回推薦させていただきました。本日はありがとうございました。」

 

  • 米山英明財団理事長コメント

「2022年度米山稔賞の受賞理由に2022年の「ウィンターカップ優勝」がありますが、富樫氏は、それ以前にもインターハイ優勝や指導された中学校でも全国制覇を果されるなど多くの活躍をされておられます。中学校と高等学校の両方で全国制覇を果たされることは、稀にみる快挙です。新潟県のスポーツは、中学生までは全国制覇をしても、高等学校では優秀な指導者がいる県外の学校に移られるという話をよく聞きます。選手が羽ばたくためには、優秀な指導者がいる学校で頑張っていただいた方が選手の為になりますが、新潟県のスポーツということに関しては高等学校でも全国大会で勝てるような学校・チームが増えなければ競技全体としては盛り上がらないと考えております。その中で中学校だけでなく高等学校でも全国制覇を成し遂げるチームを作られた富樫様の功績と新潟県のスポーツ発展への多大なる貢献に、米山稔賞として表彰させていただきました。

当財団は「新潟県インドアスポーツ振興米山財団」の名称を、昨年10月に「新潟県スポーツ振興米山稔財団」へ変更いたしました。新潟県全体のスポーツ更なる普及・振興に努めてまいります。

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